1.「What's FUNKITO?」 FUNKITOとは・・・

 G-yeah!設立者兼ベーシスト伊藤望が、1985年~1999年まで滞在したニューヨークで結成したバンドが母体となった、伊藤オリジナルのファンクジャズグループ。

  

 伊藤は1985年のMiles Davisのコンサートに衝撃を受け、NYの長期滞在を決意。 以降ブラックミュージシャンと交流を深め、ジャズ、ゴスペル、ファンクなど、多数のライブを経験する。

1995年にFUNKITO(ファンキート)を結成し、ニッティングファクトリーにて定期的にライブを開始。後の1998 年にIt's FUNKITOをリリース。メンバーはラヴィベスト(Tp) キースロフティス(T.sax) マーヴィンスウェル(g) スタッフォードハンター(Tb) ダニーロアビレス(Drs) デビッドマルティネス(Perc) ロントンプソン(Epf)ハードコアレップス(Rap)

 

  199811月号Jazz LifeDisc Reviewより

 

  85年からNYに活動の拠点を移し、Knitting Factoryなどを中心に活動してきたベーシスト伊藤望。リンカーンゴーイング(b)らとの交流でベース奏者としての腕を上げる一方、現代音楽作曲家エドガーグラーナに師事し、作曲、アレンジを学んだという。

 この初リーダー作「It's FUNKITO」は、音楽の最先端NYを感じさせる先鋭さと、ジャズの伝統への敬愛―伊藤のふたつの面が融合したアルバムとなった。 ジャズ、ファンク、ブルース、ヒップホップといった様々な要素を自己の文体でまとめきった伊藤の力量はただごとではない。 彼の音楽を理解する参加メンバーのプレイも聴き応えがある。     

                                  (岡田健太)

 

2 .FUNKITO 2nd.Album 「Night Smoker」の誕生

 

 今回 Roving Spirits (ローヴィングスピリッツ)よりリリースされたNight  Smokerは、伊藤がサイドメンとして参加した名トランぺッター、《原朋直ファンクバンド》の影響が大きい。 原はジャズトランぺッターとして日本のトップクラスにあることは周知の事実であり、ジャズのみならず、クラッシックの演奏にも高い評価を得ている。 そんな彼が伝統的なジャズとは違ったことをやろうとして始めたのがファンクヴァージョンのバンドであり、道下和彦(g) 岡田佳大(Drs) 伊藤望(b)のメンバーでスタートする。
 当初は原のオリジナルやマイルス、ウェインショーターなどの曲をアレンジしたものを中心に演奏してたが、次第に各メンバーのオリジナル曲を演奏するようになる。Body&Soul,お茶の水 NARU,GH Nine,G-クレフ、新宿Pit Innなどを中心に活動し、伊藤は自身のオリジナル曲の演奏にNY時代とは違った良さを見いだし、約10年振りとなるアルバム制作を決意。

 今回のレコーディングはシーケンサーに打ち込みでトラックを作り、プレーヤーはあとで録音するスタイルで実行する。 原朋直ファンクバンドのメンバーのほか、岡淳(Tsax) 石川雅春(Drs) ほんごさとこ(vo) 鳥居克成(Epf)らが参加し、伊藤はさらにシンセサイザー、リズムトラックなどをプログラムし作曲、打ち込みからリリースまで約3年をかけて完成となった。

 

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Swing jounal 11月号  

 エレクトリックベースの伊藤望が率いるファンキートの作品。 ジャズファンクとフュージョンをミックスしたサウンドで、全員日本人の6人編成に女性ボーカルとコーラスが数曲加わる。 曲は全て伊藤のオリジナル。 

 伊藤はNY”ニッティングファクトリーで培った鋭敏な音楽性の持ち主。 彼のエレベ+プログラミングとドラムの多彩なファンクビートがこのサウンドの生命線。 マイルスデイビス、マーカスミラーのジャズファンクとタイプは近いが、日本人離れのセンスと個性で独特な良質の音楽を作り上げている。

 

                    (高井信成)

Jazz Life 11月号 

 NYで鍛えられた筋金入りのファンクジャズエレクトリックベースとプログラミングを手掛ける伊藤望率いるファンクバンド、だから”FUNKITO"(ファンキート)。 いかにも張り替えられたばかりの艶っぽいベースの上を自由に飛び交う原と岡、ファットな歪み系の音色で切り込む道下のギターが何とも心地よく、NYはニッティング ファクトリーで鍛えられた筋金入りのファンクジャズが味わえる。

 マーカスミラーを彷彿させるソロがフィーチャーされたイントロダクションからラスト(1985は伊藤が渡米した年、そして Mr.MDは言わずもがな)まで、一気に聴かせるアルバム展開には脱帽。 そんな中、 数曲で聴かれるほんごのツボを心得たヴォーカルも聴く者を飽きさせない。

                     (原たかし)

 


最新! 3rd. Album「SWEET SECRETS」- Disc Review -

NYスタイルを継承する粋で洒脱なニュー・ファンク(2012年2月号「jazz Life誌」Disc Reviewより。)

ニューヨーク・スタイルのコンテンポラリー・ファンクを継承するユニット”ファンキート”による3rd.アルバム。

 リーダーの伊藤望は1959年生まれのベーシストで、85~99年までニューヨークに滞在し、98年にファンキートの原型となる1stアルバム「It's FUNKITO」を海外ミュージシャンによる編成で制作。 帰国後は日本人を中心としたメンバーで再結成し、2007年に「Night Smoker」をリリースしている。

 

ジャズはもちろんラテン系音楽の要素もミクスチャーされた、ニューヨークにおけるファンクには南部訛りはなく、すでにフュージョンのひとつの形態として成立しているなか、ファンキートはあくまでもファンクの拠り所である”アメリカのにおい”を薄めることなく、エキゾチズムである日本の要素を極力排して臨んでいる点が大きな魅力だ。

そのニューヨーク・ファンク的濃度をさらに高めているのが大野俊三の参加。 70年代からニューヨークで活躍し、不屈の闘志で偉大な足跡をアメリカ音楽史に刻んできたトランペットの音は、ファンクのメイン・ヴォーカルとしても説得力があふれている。 日本人メンバーも第一線で活躍している豪華な面々だが、イディオムの違いを把握して、異なるサウンドに挑戦している姿勢が音に表れている。

重くなくベタつかないスタイリッシュなファンクを満喫したい。

                                 (富澤えいち)

[Jazz Page CD Reviewより]

 本作は、 ニューヨーク時代の仲間である大野俊三(tp)、スタッフォード・ハンター(tb)をはじめ岡淳(ts)、宮崎隆睦(as)、森下滋(key)、岡田佳大(ds)などが参加、新感覚のファンク・ミュージックを聴かせてくれる。 全曲伊藤のオリジナルでアレンジも行っており、ラップ入りで快調に飛ばす”Autumun Wind Bless You”、ハッピーにグルーヴする”U Better Do Funk”、メランコリーなリフと躍動感溢れるベース・ラインの組み合わせが面白い”Sticks Joy”、コーラス入りの” No Love No Music”などファンクをベースにしながら変化に富んだ曲想で楽しませる。

なかでも、ヘヴィーなリズムをバックにトランペットの大野がフリーキーなアドリブを展開する”Bitter Secrets”が白眉。

ファンク・ベーシストといえばマーカス・ミラーを思い出すが、伊藤の卓越した才覚に驚かされる。秀作。

photo/BB Shin
photo/BB Shin

           ★ 《Jazz Page インタビュー他》



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「SWEET SECRETS」/FUNKITO